帝王切開で出産〜私の帝王切開出産体験記〜

帝王切開出産の体験記。手術中の様子など。

 

帝王切開で出産

手術当日の朝、いつものように5時半頃目が覚めました。
まず、思ったことは「はあ〜今日は何も食べられないし、何も飲めないんだ・・・」ということ。そう思えば尚更おなかが減って、何でもいいから食べたい!という衝動にかられました。

NST、検温、血圧測定などをし、院長が回診に来られました。
「昨日はよく眠れた?」「はい、ぐっすりと」「では、今日の2時に予定通り手術に入ります。やっと赤ちゃんに会えるね。」「はい。すごく楽しみです♪でも、なんだか麻酔がめちゃくちゃ痛いって聞いたので、すごくびびってます」「大丈夫、大丈夫。あっという間や。おなか切ったら5分もせんうちに赤ちゃんに会えるからね。」「はい、がんばります」「あと、聞いておきたいこととか、ある?」「コンタクトレンズははずしておいた方がいいんでしょうか?」「コンタクトははずしておいて。赤ちゃんをよく見たいやろうけど・・・眼鏡は持ってる?」「はい」「じゃあ、看護師に渡しといて。赤ちゃんとの対面の段階になったら眼鏡を渡すようにするから。他には?」
「・・・・・おなかがすきました・・・・・」

その後、夫、母、叔母、義父母が次々と病室にやってきてくれました。みんなの顔を見ると、なんだか私よりも緊張しているように見えました。

お昼頃点滴開始。点滴の針を刺すのも痛くていやなのに、痛い麻酔なんて耐えられるのかしら?と思いましたが、ここまできたら腹をくくるしかありません。

午後1時半。分娩処置室へ移動するように言われ、いよいよその時がやってきました。
まずは導尿。術後はトイレに行くことができないのでまずはこの処置があります。
私にとってこの尿の管を通すという経験は、初めてのことだったのと、どんなものか事前に聞いておくこともなかった・・・というわけだったのですが・・・・・油断してました。麻酔のことばっかりに気をとられて・・・・・!
「痛っ!」「はい、力入れたら入らないから、リラックスしてー。力入れたら余計痛いよー」
・・・・・聞いてないよー!尿の管を通すことがこんなに痛いなんて!!!!
管が入ったあともなんだかひりひりしました。さあ、ここでどの位待つんだろう?と思った次の瞬間・・・

「じゃあ、入院着を脱いでねー」「????」さっき尿の管を入れる時にショーツは脱いだ・・・これ脱いだらすっぽんぽん?手術着とかに着替えるのかしら???
「じゃあ、分娩室に行きますよー。これ、持ってね。」・・・・・・渡されたのは・・・・尿の管の先にある、尿が入るパックでした・・・・・え?このまま歩いて分娩室に行くの?この時ちょうど2時半でした。

分娩処置室の横が分娩室になります。看護師さんが分娩室へのドアを開け、「さ、じゃあ、そのまま分娩台に上がってね。」・・・・・・看護師さん、助産師さん、先生二人・・・総勢10名くらいいらっしゃったでしょうか。その中を私はすっぽんぽんで、しかも尿からは管は出ているし、尿のパックは自分で持っているし・・・。もちろん、そこにいらっしゃるスタッフの方々にとってみれば、それはきっと日常の光景。誰としてくすっとも笑う人はいません。それどころか、みんな自分の作業をしていて、私の方を見たのは、分娩台に上がるのを手伝ってくれようと来てくださった3名ほどの看護師さんだけ。

でも、でも・・・・・・私はおかしくておかしくて仕方ありませんでした。おなかが大きいすっぽんぽんの姿っていうだけでもおかしいのに、その上、管が・・・管が股から出ていて・・・そのパックを自分で持っていて・・・・・・これを書いているだけでもその時の様子を思い浮かべて笑いがこみあげてきました・・・。

半笑いの私を見て、「不安そうな顔をする人は多いけど、笑ってる人は珍しいね。赤ちゃんに会えるのが楽しみなのかなー」と言ってくださる看護師さんもいました。そんなんじゃないんだってば!!

もうね。そんな自分がおかしくて麻酔のことなんてホント、忘れてました。「はい、じゃあ横向きになってー。体を丸くしてー。はい、できるだけめいっぱいねー。」−−−丸まった私の股から管が・・・・ぷぷぷ。「はい。じゃあ麻酔の注射するからねー。ちょっと痛いけど動いたらダメよー」

確かに痛かったです・・・・たぶん・・・・・ちくってなもんじゃないです。ぐーっと押される感じ。針を入れられているというよりは、筒状のもので押されているような感触だったような気がします。

このあと最も痛いとウワサの肩付近への麻酔もしましたが、実はあんまり覚えてないんです。確かに痛かったと思うのですが、なんだか流れるような感じで処置が行われていったのと、まだ少々思い出し笑いがこみ上げてきていたのとで、本当にあっという間でした。

おもしろい格好をさせられたこと、処置の手際のよさに恐怖を感じる暇がなかったこと。この両方が功を奏したのでしょうか?

「はい、じゃあ仰向けに寝てくださいね」そう言われ、首の下からは見えないようにシートのようなもので遮られました。「え?もう麻酔終わり?こんなくらいの麻酔でお腹を切り開いても大丈夫なの?」そんな感じでした。

麻酔といっても局所麻酔なので、もちろん意識ははっきりしています。「盲腸の手術中に自分のおなかが見れる」という話を聞いたことがあったので、あわよくば赤ちゃんが出てくるところを見てやろう、くらいのことを思っていたのですが、シートのおかげでそれは不可能でした。まあ、どっちみち私は裸眼0.02なので見えなかったでしょうけど・・・。

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